老化を防ぐ筋力トレーニングのすすめ
筋肉の老化を防ぐ筋力トレーニング!
中高年になると筋肉の老化が始まります。
それに伴って、「筋力の低下」と「基礎代謝の低下」が起こってきます。
脚力は20歳代がピーク
まず、加齢とともに筋力が著しく低下するのは脚です。
脚力は20歳代をピークに、年をとるに従い、次第に低下してきます。
脚力をはじめ、身体のあちこちの筋力が低下してくると、疲れやすくなったり、長い時間歩くことがつらくなってきます。
また思うように歩けず、つまずきやすくなったり、とっさの時に身体を支えきれなくなったりして、
怪我につながることもあります。
安静時に消費するエネルギー(基礎代謝)
筋力のほかに、加齢とともに減ってくるのがもうひとつあります。それは「基礎代謝」です。
私たちは、じっと動かないでいるときにも、生命を維持するためのエネルギーを消費しています。 このような安静時に必要とするエネルギーを「基礎代謝」といいます。
基礎代謝は、30歳代半ばを過ぎると著しく低下してきます。
糖や脂肪などのエネルギー源を燃やすのは主に筋肉ですが、年をとるとその筋肉が衰えて小さくなってくるためです。 その結果、エネルギー源が燃焼されずに残ってしまい、体内に脂肪となって蓄積されてしまうのです。
つまり加齢とともに筋肉が老化し、基礎代謝が低下してくると、太りやすい身体になってくるという訳なのです。
俗に「中年太り」とよくいわれますが、これは、この基礎代謝の低下が原因で起こってきます。
中高年に重要な筋力トレーニング
一般的に筋力トレーニングというと、かなり強度の高い運動で、中高年向きではないように思われがちです。しかし、中高年が、「筋力の低下」や「基礎代謝の低下」をできるだけ抑え、 「疲れにくい体」や「転びにくい体」、あるいは「太りにくい体」を維持していくためにも、 筋力トレーニングはとても大切な運動だといえるのです。
基礎代謝とリバウンド
ダイエットをしても、すぐにリバウンドしてまた太ってしまう、という人は少なくありません。 このリバウンドは基礎代謝と深い関係があります。運動せずに食事量だけを減らすと、しばらくは体重が減ります。 ただ、それと同時に基礎代謝も低下しますから、ある一定以上は体重が減らなくなってしまうのです。
しかし、この状態でダイエット前の食事に戻してしまうと、基礎代謝が低下している分だけ、 摂取エネルギー量が過剰という状態となり太ってしまいます。
これが、いわゆるリバウンドです。 このリバウンドを防ぐには食事制限だけではなく、筋肉を鍛えて基礎代謝を維持することが必要なのです。
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