ドライマウス(口腔乾燥症)
口が渇く、舌が痛む、話ずらい→更年期から急増するドライマウス
口の中は、いつも唾液が出て潤っています。
その唾液の分泌量が減少して、口が渇ききってしまう状態がドライマウスです。
舌や歯茎、頬の内側の粘膜も唾液によって保護されているので、口の中が渇くと歯と舌などがこすれ、
小さな傷がたくさんできて、舌がひりひり痛くなってきます。
また唾液が少ないために、食べ物が飲み込みにくくなったり、発音がしにくくなったりします。
食べ物の味は、味の成分が唾液に溶けてはじめて感じられるもの。
唾液が少ないと、食べ物の味もわかりづらくなり「なにを食べてもおいしくない」など、
日常生活の中でさまざまな支障が生じてきます。
また唾液には口の中の抗菌作用、自浄作用があります。
ドライマウスになると口臭がひどくなったり、虫歯や歯周病にもかかりやすくなります。
唾液は年齢とともに分泌量が減ってくるもので、特に更年期からは、女性ホルモンの分泌が低下することによっても、
口の中が渇いてきます。
日常生活の工夫
①ガムを噛むガムを噛むことは、唾液の分泌を促します。 口の中の乾燥が気になる人は、ガムを噛むのも良いでしょう。
②リラックスタイムを持つ
ストレスで緊張が高まると、唾液の分泌が低下することが知られています。 ティータイムやバスタイムなど、ほっとできる時間を作りましょう。
③禁煙
たばこに含まれるニコチンは、口の中の粘膜を荒らしたり、ドライマウスによる歯周病を悪化させる原因になります。
④やわらかいものばかりを食べない
ぱさぱさしたものが食べにくいといって、噛まなくてもよい食べ物ばかり続けていると、唾液は出にくくなります。 また、栄養の偏りにもなますから、少量ずつでもいろいろな食品を、ゆっくり噛んで食べるようにしましょう。
⑤部屋の湿度に気を付ける
室内が乾燥しないように気をつけましょう。
⑥就寝前の保湿を
就寝中はほとんど唾液が出ないので、寝覚めたときに口の乾燥感が強くなったり、口臭が気になります。 専用の保湿ジェルなどを舌の塗って寝ると楽になります。
⑦歯石の除去
ドライマウスの人は、よく歯を磨いていても虫歯や歯周病になりやすいといわれています。 歯石の除去などを行い、口腔の管理をきっちりとしましょう。