更年期におこる頻尿や残尿感
老化現象が膀胱や尿道に及ぼす影響
更年期以降になると、トイレに行ったばかりなのに、また行きたくなるということがよく起こります。
頻繁に尿意を感じ、トイレが近くなることを頻尿といいますが、特に冷え性の人に多く見受けられるようです。
これは皮膚の老化と同様に、膀胱や尿道の粘膜も加齢とともに萎縮したり薄くなるため、
少ない尿量でも尿意を感じやすくなるためです。
もっとも、トイレが近いということだけなら、自然なからだの変化ですから、特に心配はいりません。
しかし、頻尿に加えて排尿痛や残尿感などがあるという場合、膀胱炎が疑われますので、
泌尿器科を受診されることをお勧めします。
日常生活の工夫
① 外出前は水分の摂取を控えめにする何度も行くことにならないように、外出時の水分の摂取を少し控えてみましょう。
② 対策をたてる
外出の際は、尿意を感じてトイレに立ち寄ることを考えて、時間に余裕のあるスケジュールを立てておきましょう。
③ トイレをがまんしない
膀胱炎になると排尿痛があるため、水分を控えたりトイレをがまんしがちです。
しかし、むしろ温かい飲み物を多めに摂って、頻繁に排尿した方が尿道内の菌の排出のために良いとされています。
長時間尿をためておくと、膀胱内の菌が繁殖して、症状を悪化させることにもなります。
尿意をがまんしないことこそ、予防のためには必要なことです。