のぼせ・ほてり・多汗
最も多い更年期の症状
更年期に最も多くみられる、のぼせやほてり、多汗は昼夜に関係なく、突然起こります。
また、緊張感がきっかけで起こることもあります。
夜中になると急にたくさんの汗をかくために熟睡できず、睡眠不足からイライラし、
日常に支障をきたすケースも少なくありません。
更年期ののぼせ・ほてり・多汗の原因
血管の収縮・拡張の調節更年期になると、日によって、あるいは1日に数回、エストロゲンの分泌量が急上昇したり急降下したりします。 この急激な変動に影響を受けて自立神経が乱れるために、 のぼせやほてり、多汗といった症状が生じてくると考えられています。
本来、自律神経には、血管を拡張させて放熱したり、逆に血管を収縮させて熱が逃げるのを防ぎ、
体温を常に一定に保とうとする働きがあります。
そのため自律神経が乱れると、血管の拡張と収縮の調節がスムーズにいかなくなり、
一時的に血管が拡張するとのぼせやほてり、多汗が起こります。
逆に末端の血管が収縮して血管の循環が悪くなると、冷えの症状が起こってくるのです。
日常生活の工夫
① 気にしないほてりやのぼせは、本人にとっては恥ずかしいことですが、周りの人にとってはほとんどわからないものです。
② 口に出す
人前で汗をかいたとき、緊張するとよけいに自律神経が乱れます。
「私は汗かきです。」と思い切って言ってみましょう。気持ちが楽になり、緊張もとけます。 「見苦しくて申し訳ありません」と、ひとこと添えて汗をぬぐえば、よりスマートです。
③ 汗対策
外出の際は、吸湿性のある大きめのハンカチを何枚か用意しておくなど、汗をかいたときの準備をしておきましょう。
準備を万全にしておけば、それが安心感につながって、汗が出にくくなります。