胃と胃腸のトラブル
胃のトラブル
胃は自律神経がすぐに反応するデリケートな臓器です。感情により胃の状態は絶えず変化しています。
調子が悪くなると口臭が現れたり、栄養の吸収が低下して、口内炎や口角炎、その他に下痢や便秘などが起こります。
胃のトラブル2つのタイプ
・機能亢進(胃酸過多)タイプ(症状)
胃の痛み、胸焼け、ゲップなど
(原因)
ストレス、タバコ、コーヒー、アルコール、薬物の乱用、香辛料の摂りすぎ
・機能低下(消化不良)タイプ
(症状)
食欲不振、もたれ、むかつきなど
(原因)
暴飲暴食、ストレス、脂肪の多い食品の摂りすぎ
胃に働く薬の種類
・粘膜保護剤 胃の壁を守ります。・H2ブロッカー 胃酸の分泌を抑えます。
・鎮痛・鎮き剤 胃のけいれんを抑えて、痛みをやわらげます。
・制酸剤 胃酸を中和します。
・消化剤 胃の中にはいってきた食べ物の消化を助けます。
・健胃剤 胃の働きを活発にします。
養生法
胃酸過多タイプ | 消化不良タイプ | ||
心身の養生 | 過労を避ける。ストレスをかけない。 十分な睡眠気分転換を図る。 |
休養・睡眠を十分とる。 無理をしない。 気分転換を図る。 |
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食事での注意 | 早食いはやめる。 食事の時間は規則正しく、3食きちんととる。 味付けは薄味で、調味料も控える。 |
食事の時間は規則正しく、1回の食事量を少なめにして、食事の回数を増やす。 食事はゆっくりとよく噛んで食べる。 食後の休憩を十分にとる。 大根おろしなどの、温和な香 辛料を使用すると食欲増進になる。 |
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避けた方がいいもの | ※胃を刺激するもの コーヒー、アルコール、炭酸飲料 コショウ、唐辛子などの香辛料 塩辛いもの・甘いもの 梅干、夏みかん、レモンなどの酸味の強いもの 冷たいもの・熱いもの |
脂肪分の多い食事 繊維の多い食品 (ゴボウ、竹の子などの根菜類) シュース、ビールなどの冷たい飲み物 |
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※胃に負担をかけるもの 魚、焼肉、繊維の硬い野菜 (ゴボウ、たけのこ) |
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食べて良いもの | たんぱく質 | 焼いたものより、煮たものが良い 鶏のささ身、白身魚、乳製品、豆腐、半熟卵、繊維の少ない野菜 |
ひき肉、鶏肉、白身魚などをよく煮る。(肉のエキスの多いスープなどは、食欲増進につながります。) |
糖質 | 柔らかいご飯、おかゆ、うどん、オートミール | おかゆ、食パン、うどんなどを柔らかく調理したもの | |
脂肪 | 脂肪は胃液の分泌を抑制するので、適量の良質のもの | 少量のバターサラダ油程度 | |
嗜好品 | 番茶 | 少量であれば、アルコール、煎茶もOK、コーヒー | |
その他 | 鎮痛剤、風邪薬などの胃に負担をかけやすい薬の連用は避ける。 | 歯の悪い人は早めに治療をする。 |