安心・安全な食生活~食品添加物について
食品添加物について
健康の3要素は睡眠・運動・栄養ですね。
中でも、健康な体作りの素となるなるのが栄養、つまり毎日の食事ということになります。
そんな大切な食事ですが、このところ相次いで食品偽装が発覚する中、
「食の安全」については、私たちの最大関心事になってきました。
さまざまな食品があふれる今、食品を選ぶ際の目安になるのは「食品表示」です。
どんな情報がわかるのか、基本を知って日々の食生活に役立てましょう。
食品添加物って本当に必要なの?
食品添加物と聞くと、なんだか身体に悪そうなイメージですね。でも、たとえば豆腐は「にがり」がなくては作れませんし、パンや菓子類に使用される「ベーキングパウダー」も添加物です。
梅干に色を付ける「しその葉」も生活の知恵から生まれた添加物といえます。
このように、食品添加物は昔から食品を加工したり、保存をしたり、色をつけたりするのに使われてきました。 加工食品に使われている食品添加物は、「食品衛生法」という法律のもとで使用されています。
もちろん、人の健康を損なうおそれのないことが前提となっているのです。
天然なら安心?
食品添加物を成り立ちで分類すると、天然物から抽出した天然添加物と、化学的につくった合成添加物とに分けられます。天然の方が安全なように思われがちですが、実は天然なら「すべてが安心!」とはいいきれない面があります。 かつては天然と合成は区別され、合成添加物の場合は、それとわかるように表示する必要がありました。 しかし、平成7年の食品衛生法改正により、現在は天然・合成の区別なく、国が使用を許可したものは「指定添加物」となり、 表示も区別もする必要がなくなりました。
指定添加物は安全性の確認試験が義務づけられているため、合成添加物はすべてこの試験を通しています。
一方、天然添加物は現在まだ試験中で、現在まで既に長い間、経験だけで使用されてきているので、 試験を受けずに使用が認められているものも多く存在しています。
「合成よりも天然の方が安全」と断定できないのは、ここにあります。